現象
Windows 7 Service Pack 1 (SP1) または Windows Server 2008 R2 Service Pack 1 (SP1) のローカル グループ ポリシーで、[リムーバブル記憶域へのアクセス] ポリシーを [有効] に設定して、デバイスへのアクセスを制限している環境で、ポリシーを [無効] に設定しても、引き続きデバイスにアクセスできません。更新日:2016年11月30日
原因
リムーバブル記憶域へのアクセス制御は、グループ ポリシー サービス (Gpsvc) からの通知を受けて、Portable Device Enumerator Service (WPDBusEnum) サービスが、設定の必要なデバイスを特定し、デバイスのアクセス コントロール リスト (ACL) を設定することにより行われます。
一方、ACL を設定する際に必要な WPDBusEnum サービスは、開始後 2 分が経過すると自動的に停止します。この結果、WPDBusEnum サービスが停止している状態で、[リムーバブル記憶域へのアクセス] グループ ポリシーを無効に変更すると、Gpsvc が WPDBusEnum サービスを起動しますが、この時 WPDBusEnum サービスは、ACL が設定されたデバイスを検出できません。このため、当該デバイスには ACL が設定されたままの状態になり、この現象が発生します。
回避策
この現象を回避するには、[リムーバブル記憶域へのアクセス] を [無効] に設定する前に、WPDBusEnum サービスが起動していることを確認し、サービスが停止している場合は、WPDBusEnum サービスを開始してください。
WPDBusEnum サービスが起動しているか確認する方法
- Windows の [スタート] ボタンをクリックします。
- [プログラムとファイルの検索] ボックスに、taskmgr と入力します。
- 検索結果が表示されたら、[taskmgr.exe] をクリックします。
- [Windows タスク マネージャー] の [サービス] タブのリストから、[名前] が [WPDBusEnum] の [状態] の表示を確認します。
WPDBusEnum サービスの開始方法
- Windows の [スタート] ボタンをクリックします。
- [プログラムとファイルの検索] ボックスに、cmd と入力します。
- 検索結果が表示されたら、[cmd.exe] を右クリックし、[管理者として実行] をクリックします。
- [コマンド プロンプ]ト] が起動したら、以下のコマンドを実行します。
$ net start WPDBusEnum